空中デッキと広い窓で、
開放感を生み出す

　眼下にカラマツ林、その向こうに発地の集落、さらには八風山や物見山などの山々を見渡せる、千ヶ滝別荘地の南斜面に建つ渡邉邸。その抜群の眺望を楽しめるよう、リビングダイニング南側はガラス面を多用。屋根ギリギリまで大きくとった窓から、冬はやわらかな陽光が部屋の奥まで入り込み、日によっては暖房がなくても過ごせるという。

　斜面に突き出す形で、リビングと同レベルに広いウッドデッキを設置。フルオープン型の掃き出し窓を開け放てば、室内からデッキへ続く伸びやかな空間が生まれる。海外でドアに使われていた古材をフローリングに使用。一枚ごと風合いの異なる板が、絶妙なグラデーションを作り出す。

　最も寒い時期でも床暖房で十分過ごせるが、ご主人の浩司さんの念願だった薪ストーブも併用。「火を眺めているだけで楽しいし、頭が休まります。いつの間にか寝ちゃってるんですけど」とはにかんだ。